ライヒャ作曲 「木管五重奏曲」 ニ短調 作品88-4

第一楽章 Larghetto-Allegro assai
第二楽章 Andante
第三楽章 Menuetto:Allegro-Trio
第四楽章 FINALE:Allegro
全楽章 全楽章を続けて演奏します
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 ファーストステージを締めくくるこの曲は、レジェの演奏会で今までも度々取り上げてきたアントン・ライヒャの作品です。ライヒャ(1770~1836)は、チェコの作曲家(後にフランスに帰化した)で、ベートーヴェンより数カ月早くこの世に生まれています。多くの人がベートーヴェンの偉大な作品群を賞賛しますが、彼と同時代の作曲家達が、その陰に隠れてしまっている事を残念がる人もいます。彼もその一人で、独創的なスタイルのベートーヴェンに対して、ライヒャは音楽理論と音楽教育に秀でていました。この両分野で国際的に名声を得た彼は、1818年にパリ音楽院から教授として招かれ、リスト、ベルリオーズ、フランクなどを育てています。
 彼はまた多作家でもあり、10のオペラ、29の管弦楽曲、50以上のピアノ曲などを含め数百曲の作品を残しています。しかし、ボンのオーケストラ(ベートーヴェンがビオラ奏者として加わっていた)のフルート奏者でもあった彼は、特に室内楽曲を好み、中でも24曲の木管五重奏曲は、代表作として親しまれています。本日演奏するのは、第1集 作品88(1811~17)、第2集 作品91(1817~19?)、第3集 作品99(1811~19)、第4集 作品100(1820?)の中から、初期の「作品88」の4番目の曲で、彼の書法である洗練された器楽的な色彩感覚を存分に示し、時にはオペラ的といえるほど流麗で各楽器の持ち味を見事に生かしています。今でもこの分野の多くの作品の模範作となっています。