ダンツィ作曲 「木管五重奏曲」 作品56-3

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第一楽章 Andante sostemuto-Allegro
第二楽章 Andante
第三楽章 Menuett Allegretto-Trio
第四楽章 Allegretto
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フランツ・ダンツィ(1763-1826)はベートホーフェン(ベートーヴェン)とほぼ同時代に活躍したドイツの作曲家です。23歳年下のウェーバーと仲が良く、強い影響を受けたと考えられています。彼の活躍した時代は、後期古典派音楽から初期ロマン派音楽へと作曲の様式が変る時にあたり、今のコンサートホールやクラシック音楽が広く楽しまれ始めた頃です。また、ダンツィはチェロを演奏し、腕前はかなりのものでした。つまり超有名な作曲家とは言えないものの音楽家としては大変優れていたようで、更に音楽界には影響力ある宮廷楽長・指揮者だったのです。
作曲家としての彼は、当時の主要なジャンルのオペラや交響曲など幅広いジャンルに数多くの作品を残しましたが、一部の協奏曲以外は今日ではほとんど忘れられてしまいました。その数ある作品の中で、全部で9曲残された木管五重奏曲(作品56,67,68…それぞれ1番から3番まである)は、聴きやすいメロディーがはっきりしたアンサンブルのバランスの良さから、木管五重奏のための貴重なレパートリーとして広く親しまれています。
アンサンブル・レジェでは長い(?!)定期公演の歴史の中で、第8回公演で作品56の1を、そして第15回公演で作品67の1を演奏しました。本日演奏する作品が含まれている作品56の3曲は1821年にベルリンとパリで出版された最も有名な曲集です。
第1楽章は、アンダンテの序奏に続きヘ長調の軽快な付点リズムのメロディーで幕を開け、第2、第3楽章は変ホ長調で書かれています。そして第4楽章でまたへ長調に戻ります。
それぞれの特色を活かした楽器の扱い方は「なるほどお見事!」と言うべきでしょう。 彼の作品における最大の長所は、魅力的で響きが良いこと、そして洗練されていることです。