ボロディン作曲 「ダッタン人(ポロヴェッツ人)の踊り」


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ボロディン(1833-1887)は、ロシア五人組の中でムソルグスキーとともに最もロシア的色彩の濃い作品を書いた作曲家です。
彼にとって音楽は副業で、本職は医大の有機化学の名教授となった科学者でした。ずばぬけた音楽的な才能を持ちながらも作品の数が少なく、自ら「日曜日の作曲家」と称していました。休暇の時か、さもなければ病気の時にしか五線譜に向かうことができなかったからです。その状況を憂いたチャイコフスキーが「これは一種の犯罪である」と言ったほどです。
「ダッタン人の踊り」はルーシ(今のウクライナのあたり)に実在した英雄イーゴリ公の伝記をもとに作られたオペラ「イーゴリ公」の中で、彼がルーシをたびたび襲って脅かしている東洋系民族のコンチャック汗に捕らわれの身となりながら厚遇されている時に、ダッタン人(正確にはポロヴェッツ人…トルコ系民族)たちや奴隷たちが次々とダンスを踊るのを観る場面の音楽です。
なお、ダッタン(韃靼)人(ロシア民族から見た東洋民族の総称)はタタール人とも言われ、タルタルソースはタタール人のソースという意味です。