ダンツィ作曲 「五重奏曲」ニ長調 作品68-2」

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第一楽章 Allegro
第二楽章 Andante quasi Allegro
第三楽章 MENUETTO - TRIO Allegretto
第四楽章 Allegretto
全楽章 全楽章を続けて演奏します

ダンツィ(1763〜1826)はドイツの作曲家で、ベートホフェン(ベートーヴェン)と同じ時期に活躍しました。23歳年下のウェーバーと親交が深く、強い影響を受けたと考えられています。その経歴は、後期古典派音楽から初期ロマン派音楽へと作曲様式の過渡期に広がっており、今日のコンサートホールやクラシック音楽の聴取層の誕生と時を同じくしています。  チェリストである彼は、第一級の作曲家とは言えないものの音楽家としてはすこぶる有能だったようで、更に影響力ある宮廷楽長にして指揮者だったのです。作曲家としての彼は、当時の主要なジャンルのオペラや交響曲など幅広いジャンルに数多くの作品を残しましたが、一部の協奏曲以外は今日ではほとんど忘れられてしまいました。その中で、全部で9曲残された木管五重奏曲(作品56、67、68…それぞれ1番から3番まである)は、簡潔でメロディーのはっきりしたバランスの良さから、この編成のための貴重な レパートリーとして広く愛好されています。今日演奏する作品68の2は、特に木管楽器とホルンの性格を巧みに生かしてその音色美を存分に発揮させる彼得意の書法が実に魅力的です。

 第1楽章は軽快なオーボエのメロディーで幕を開け、第2楽章は変奏曲形式で書かれ、オーボエの主題を他の楽器が変奏していき、最後にオーボエがテーマを回想して終わります。トリオを含む 第3楽章はメヌエットで、18世紀の舞曲風に書かれています。第4楽章は狩りを想像させるホルンの主題に始まり、木管楽器が主題や伴奏を技巧的且つ軽やかに演奏します。