|
♪♪♪♪♪♪♪アンサンブルはどうすれば簡単に楽しめるか。 |
||
一口に「リコーダーはアンサンブルが楽しい」と言っても、どうすればよいのかご苦労なさっている方も多いと思います。 「いざやろう」と思っても参考になるような楽譜はあまり出ていません。 もちろん合奏の楽譜はたくさん出版されています。 しかしどの楽譜を見ても最初は易しい曲ですが、すぐに高度な内容になってしまい、結局「アンサンブルって難しいね」となってはいませんか? 小学校の普通の授業で「リコーダー・アンサンブル」をする時にまず最初に考えることは「易しく」だと思います。 しかし「言うは易し、行うは難し」というのが現実でしょう。 リコーダーの指導法の項で触れている「バロック式リコーダー教本」では初期段階からアンサンブルを取り入れています。 つまり2つ以上の音が合わさればアンサンブルという考えで書いているからです。 「たこたこあがれ」という曲は12のバリエーションを持っています。 全て一緒に演奏できます。 和声の基本さえ解ればそれほど難しいことではありません。 とは言ってもすべての方に和声を理解しろと言うのも非現実的と思います。 次のようなアイディアがあります。 1:「ソ・ラ」のように隣同士の音よりも「ソ・シ」「ソ・ド」の様に少し離れた関係の方が心地よい響きが出る。 でも、隣同士の音を出した時の何とも言えない響きも魅力。 2:2つの音を出した時に*「差音」というものが生まれます。 これが発見できると楽しさ3倍です。 3:アルト・リコーダーとソプラノ・リコーダーの両方を持っていたら(それがリコーダーの勉強の理想の形)同じ指使いで (ソプラノが「ソラシ」ならアルトは「ドレミ」ということ)一緒に吹いてみる。 4:ソプラノ・リコーダーの「ソ・ラ・シ・ド・レ」までの曲なら楽譜を逆さにして合わせてみる。 5:これはある程度和声の知識を必要としますが…歌にオブリガートでリコーダーの和音を鳴らす。 まだまだ有るのではありませんか? 何か情報がありましたら是非お教えください。 以下では具体的な楽譜をご覧いただいて説明いたします。 「エーデルワイス(エーデルヴァイス…音楽用語をご覧ください)」をソプラノ・リコーダー用にアレンジしました。 普通はこうなると思います(アレンジの良し悪しは別として)。 これではリコーダーの低い音ばかりを使い、全く「苦労多くして実り少なし」だと思います。 バロック式ソプラノ・リコーダーはト長調が一番演奏しやすい調です。 そこでト長調でもアレンジをしてみました。 ぐっと響きが豊かになるはずです。 少し難しいパートも作りました。こうすることにより「苦手な子も」「得意な子も」楽しめればと思っています。 *差音: 音は空気の振動です。 振動数が多ければ高い音、少なければ低い音と人は感じます。 2つ以上の音を出した時に例えば1つが1秒間に1000回振動する音で…これを1000Hz(ヘルツ)の音と言います…もう一つが750Hzの音だったとしましょう。 するとその差(1000−750=250)の250Hzの音が出るのです。 この音は1000Hzの音の2オクターブ低い音になります。 具体的な話をすると、一人が「シ(指使い01・・・・・・)」の音を出しもう一人が「レ(指使い・・2・・・・・)」の音を出すとずっと低い「ソ」の音が鳴るのです。 リコーダーの場合 1+1=3 という計算が成り立ちます。 このページのトップへ |
トップ | 演奏しますか | 学校では | 間違い | なぜ難しい | なぜ優れている | 指導法 | アンサンブル | 教本 | リンク |
Da Capo |